今日、患者さんで足首が痛くなって起こしになった方が来られました。その方はある町の病院に通っているそうで歩き方を教わったそうです。まずは踵から着いて親指で蹴るとの事です。別の日の患者さんでもある有名ジムに通っている方でトレーナーさんから歩き方を教わったりテレビで見られて実践しているそうですが、それからあちこち身体の箇所が痛むようになったそうです。なぜだと思いますか?
まず、一つ目は日本では歩き方を診て診断できる専門医はいないからです。ポダイアトリー(足科)がないので無理もありません。優秀な外科のドクターはたくさんいますが、勉強する場もなく医学部でも教えてはいません。ではどうやって医療従事者は勉強されていると思いますか?それは、本、インターネットやセミナーなどです。日本の医療には足科がない為、新しい文献がありませんし医科大学でさえあまりポダイアトリーの資料は手に入りにくいのです。それにポダイアトリストから習っていない人たちは足科に関するメディカルエビデンスがないのでそういったものでまずはかじって自分で解釈してから皆さんに伝えるので間違った方向に行ってしまいがちになります。
ですから表面的にわかっているだけなのでそれらの情報だけでは深くは勉強できませんしそれらの情報がメディカルエビデンスからなのかは判断が難しいです。このメディカルエビデンスがない為やポダイアトリスト(足科医師)がいない為その他の分野の方が言っているだけなので信憑性はかなり低いです。私は、正しいメディカルエビデンスの元、このような事を防ぐ為年に数回、バイオ二クスセミナーを医療機関(整形外科、形成外科、歯科、柔道整復師)の方々にセミナーをさせていただいております。これらは身体の健康に関わってきますので正確かつ信頼できる確かなものでなければいけません。
歩き方の話に戻りますが、実は歩き方と言うのは考え過ぎてはいけないのです。今回の患者さん以外の方でも正しい歩き方、正しいウォーキングの方法を尋ねられることが多くありますが、直そうとすると脳はエネルギーを歩き方だけに使い、疲れやすくなり他の集中力も弱まります。一つ歩き方を直そうとすると、それを補おうとする他をかばおうという動作が働き他の箇所が痛んできます。本来は意識せずに歩けることが一番健康的な歩き方なんです。
もちろん疾患による例外はありますが、通常、歩き方とは正常な足のアライメントを修正してあげると自然と踵で着いて親指でまっすぐに蹴れるようになるものであって故意に修正するものではありません。もしご自分でお分かりになれないようであればまずは履きなれた靴のアウターソール(靴底の減りかた)を見ていただければ目安にもなります。それが右、左の靴底両方均等にすり減っていなかったり、通常正常な方は踵の外側の靴底が少しすり減ります。もしそのすり減り方が平らに擦り減っていたり内側だけすり減ったりなどがありましたら足が歪んでいるケースの目安となりますのでご相談くださいませ。
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